2年 ago
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月刊おりがみ

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世界にひろがる「おりがみ」情報満載!

季節にあった折り紙の折り方がたくさん載った楽しい雑誌「月刊おりがみ」毎年の行事にあわせた内容を特集します。
幼稚園、保育園の壁紙飾りや教材として、また、四季折々の暮らしを飾り、ゆとりある豊かな気持ちを育み子どもから大人まで楽しめます。

≪506号≫
特集 ハロウィン

◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~

第2 回 菊  田たなか中 稔としのり憲
Chrysanthemum by Mr. Toshinori TANAKA

高齢者のための作品を考える中で、高貴や長寿をイメージできる菊の花は喜ばれるだろうけれども、花弁の数が多いので、一枚折りはもちろん、複数の紙を使っても枚数が多くなりすぎて難しそうに思えました。考えているうちにひらめいたのは1:3 の長方形の紙で折るデビッド・ペティさんの「動くハート」を、もっと長い紙で折るというアイディアでした。実際にやってみるとうまい具合に糊代もできて、8 枚で角度がぴったりあって丸くなることが分かり、これならうまくいきそうに思えました。花心は丸いシールに、アクセントと止めの役割を務めてもらい、最初の作品ができました。実際に老人ホームで折ってもらうと、皆さん無理なく仕上げてくれて、自信が持てました。
 菊にはいろんな種類があって、今回の色紙作品ようなものもあるのですが、何輪かで1 枚の色紙にしてみると、なかなか見栄えのするものになりました。さらに3 枚だけ折ってつなげば、横向きの花もできました(写真下の左)。こつこつと時間をかけて、さらに幾重にも重ねていくと、なかなか豪華なもの(写真下の右)になってきました。この幾重にも重なったものは、老人ホームの教室では時間がかかりすぎてなかなか取り上げられませんが、できる方もいらっしゃるかもしれません。
 生徒さんひとりひとりの折る力によって使い分けると、いろいろなバージョンが楽しめそうな教材となりました。
 葉の方も菊はかなり複雑な形をしているのですが、うんと簡略化して花に添えてみるとますますそれらしく見えてきました。この作品は、なんとか合格点に届いているのではないでしょうか。

◆ミニ知識

◇菊…原産国の中国では、古来、耐老延年、めまいや眼病に効く薬とされてきました。奈良時代の初めに日本に渡来し、現在、切り花、鉢花、食用として年間の消費量
が一番多い花です。菊紋が天皇家ゆかりとなるのは、鎌倉時代初めの後鳥羽天皇(在位1183 ~ 1198 年)が好んで用いたからといわれています。皇室の紋章やパスポートの表紙に描かれていることから菊は日本の国花と思われていますが、日本には法律上制定された国花はありません。
◇重陽の節供…中国から伝わった節供行事のひとつです。
中国の陰陽説では奇数を陽として縁起のよい数としました。陽の数字の最大数の9はとくに重んじられ、それが重なる九月九日を重陽の節供として菊花酒を飲み、無病息災と長寿を願う風習がありました。なお、「菊の着せ綿」という風習は日本で生まれました。前日に菊の花を真綿でおおい、九日の朝に香りと水気を吸わせたその綿で顔や肌をぬぐうというものです。一方、重陽の節供は民衆の間では秋の収穫祭と合わさり、「お九日」として祝われるようになりました。今でも「長崎くんち」や「唐津くんち」は盛大な祭りとして残っています。

◆みみずくOwl by Mr. Hiroo KAMO
加茂 弘郎

16は「ぐらい折り」となりますが、目の周囲が丸く見えるように加減しながら折ってください。足先の三角形の部分は内側でのりづけして貼り合わせるとしっかり自立します。(作者)

◆クロネコ Black cat Ms. Sho- ko AOYAGI
青柳祥子

創作をするときに、このところ11.8cm角を使って折ることが多くこの作品も11.8cm角のサイズでできた作品です。15cm角を使用すると、顔が大きすぎて立ちません。親ネコ約12cm角、こどもネコ7.5cm角を使って、しっぽを弓なりにしごくことで、立たせることができます。(作者)

◆ミニ知識

◇黒
くろねこ
猫…中世のヨーロッパでは、魔女の手下としてフクロウやヒキガエルやコウモリなどとともに忌み嫌われていました。魔女が黒猫の姿になるとも信じられていました。今でも黒猫にまつわる縁起の悪い迷信がありますが、一方で、地方によっては戸口に現れると家が栄えるなど縁起のよい迷信もあるそうです。

◆猫Cat by Mr.Yukihiko MATSUNO
松野幸彦

正方形一枚折りのネコです。13からは「ぐらい折り」で、尾の表情を自由に、かわいい猫を作ってください。

ほか

+Company:日本折紙協会

+Price(before tax):786円

+Interval:月刊

+Release date:毎月1日

+Link:日本折紙協会

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Magazine

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